飛鳥カンツリー倶楽部(旧・王龍寺ゴルフ倶楽部)

飛鳥CC

「飛鳥カンツリー倶楽部」は、奈良県奈良市二名(ニミヨウ)、地区に1959年(昭和34年)に開場。
奈良の古刹、王龍寺の境内に奈良県で2番目に造られたゴルフ場です。
生駒山麓の大自然の中に名匠上田治氏の設計により造られた18ホールの丘陵コース。
大阪、奈良からアクセスの良いコース。

王龍寺
王龍寺(おうりゅうじ)

王龍寺(おうりゅうじ)は、奈良市西部、奈良市と生駒市の境界付近の山の中(矢田丘陵の北端部)にある禅宗(黄檗宗)のお寺です。
駅からは離れ、住宅団地から回り込んでアクセスするような場所にあるお寺は「隠れ寺」らしい風情を感じさせる空間となっています。
創建の歴史については、奈良時代に聖武天皇の勅願により創建されたお寺であるとの伝説も残されていますが不明な点が多くなっており、現在の「禅寺」としての歴史は江戸時代になってからのものとなっています。江戸時代、元禄2年(1689年には大和郡山城主本多忠平公により小さな伽藍が整備され、現在の本堂はその際に建立された建物となっています。
王龍寺の本尊は、建武3年1336年)に造立された磨崖仏(石仏)の十一面観音菩薩像となっており、石仏がご本尊となっている珍しい事例となっています。また、文明元年(1469年)に造立された不動明王像も安置されています。いずれも中国ゆかりの禅宗(黄檗宗)の寺院として栄える前の歴史を伝える文化財であり、お寺の深い歴史を物語る存在となっています。

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「飛鳥カンツリー倶楽部」概要

「飛鳥カンツリー倶楽部」は、いにしえの都・奈良の西郊に位置し、生駒山麓の素晴らしい自然美の中、変化に富んだ興味深いコースで、1959年(昭和34年)のオープン以来、数多くのゴルファーに愛されてきました。

「飛鳥」は「安宿」すなわち「安住の地」を指します。

プレーヤーの皆様に、心のやすらぎと活力を与えるものと、ご来場を心よりお待ちいたしております。
とゴルフ場のホームページで紹介されています。

経営母体は近鉄グループ。

その土地を「ゴルフ場で良くなれば、地元の発展になるならと協力した」と王龍寺住職(故・飯野純道氏の子、純紹氏)は語っている。
「奈良にもう一つ、ゴルフ場があってもいいのでは」と動き出したのが、当時の奈良市長・高椋正次氏と市議会議長・河合利喜蔵氏の二人が、1950年(昭和25年)7月、奈良国際文化都市建設法が国会を通過後、適用される国際都市「奈良」にはゴルフ場が必要だと、上田治設計の「奈良国際GC」に加えて、「飛鳥カンツリー倶楽部」の前身「王隆寺ゴルフ倶楽部」が王龍寺の寺領に造られた9ホールが発祥だったそうですよ。
そして、実働部隊は奈良市水道局と建設局で事務所は水道局内に置かれた。

1956年(昭和31年)3月1日第1回準備委員会を開催。
その中に王龍寺住職・飯野純道の名があり、広大な土地持ちの王龍寺が協力したことで、計画は一歩進んだようです。

王龍寺(黄檗宗の海龍山)は、聖武天皇の勅願によって建立された寺格の高い名刹で、盛んな時は正月堂など僧房10000軒といわれたが、戦国期に筒井順慶の乱{戦国時代から安土桃山時代にかけての武将、戦国大名で得度して順慶と称する前は、室町幕府13代将軍・足利義藤(後の義輝)の偏諱により藤勝(ふじかつ)、藤政(ふじまさ)と名乗っていた。大和筒井城主、後に大和国郡山城主}で兵火に焼かれ衰亡した古刹です。

1955年(昭和30年)当時は、国道から歩いて農道を20分「まったくぞっ~とするような淋しい不便な土地でした」(初代・河合利喜蔵社長の言葉)という状況で、文字通りの隠れた名刹と化していたようです。

1957年(昭和32年)7月15日、王龍寺ゴルフ㈱、設立。
社長の河合利喜蔵(市議会議長)が1958年(昭和33年)9月6日、建設起工式。
設計者・上田治氏の診断は「王龍寺の土地を中心に9ホールが精一杯」だった。

山また山の難しい土地だったが、西暦1959年(昭和34年)11月に9ホールで仮開場。
18ホール態勢が整うのは同年12月、名誉理事長・市川忍(丸紅飯田会長)理事長・上野次郎男(積水化学社長)キャプテン・八谷泰造(日本触媒社長)を役員とする「王龍寺ゴルフ倶楽部」が結成され、関西財界のお歴々が集まり出してからだ。

1961年(昭和36年)1月24日、王龍寺ゴルフ㈱は飛鳥ゴルフ㈱に、1963年(昭和38年)3月「王龍寺ゴルフ倶楽部」は「飛鳥カンツリー倶楽部」と改称、その年の11月に18ホール・6205ヤード・パー70で開場。

(1966年)昭和41年5月27日、佐伯勇近鉄会長が、近鉄奈良線の沿線開発を掲げて経営参加したことで、王龍寺からの親離れが決定した。

なぜ王龍寺から飛鳥へだったか・・・?。
オウリュウジは法隆寺と間違えられるのでイヤという説など色々だそうです。

アスカは、古代大陸の人々が理想郷と呼んだ安宿(アンスク)に由来するという記事も残っているようです。
(ゴルフへ行こうWEBより参照)

奈良市長 高椋正次氏

余談・・・です。
奈良にはアスカと呼ばれるっち名が「飛鳥」と「明日香」があります。

アスカの地名としては、飛鳥の字が一般的に定着しており、1956年(昭和31年)高市村、阪合村(さかあいむら)、飛鳥村の3村が合併して生まれた村名である。
明日香村は、現代的感覚で新らしく造られた名前のように理解されている向が多い。

アスカの表記について、古事記、日本書紀、万葉集等から拾ってみると、明日香、飛鳥、安宿、阿須賀、阿須可、安須可等色々の文字が用いられており、地名或は川の名前としては、明日香及び飛鳥は最もっとも頻繁に用もちいられている。

古事記、日本書紀では、主として飛鳥が用もちいられ、万葉集では、明日香と出でてくる場合が多く、飛鳥は、アスカという場合とトブトリとして明日香の枕詞(まくらことば)になっている場合とがある。
ということのようです。

奈良県奈良市二名7-1441
TEL:0742-45-0881
FAX:0742-47-2626
経営母体:飛鳥ゴルフ(株) 近鉄グループホールディング(株)
公式サイト www.asuka-cc.co.jp

カード: JCB・VISA・AMEX・UC・マスター

開場日:1959年(昭和34年)11月8日
設計者:上田治氏 上田治氏設計の奈良県のゴルフ場、奈良万葉カンツリー倶楽部、18H 6666yard Par:72 丘陵コース
奈良国際ゴルフ倶楽部、18H 7055yard Par:72 丘陵コース
面積:90万m2 丘陵コース ベント2グリーン レギュラー 6,280ヤード 18ホール、全部に樹木の名称が表示されています
コースレート:71.1(OUT・IN・ベント) 70.4(OUT・IN・ベント(Subグリーン))
ラウンドスタイル :全組キャディ付き、乗用カート使用

※宅配会社の取り扱いはありません。

奈良県 歴史の古いゴルフ場ランキング ベスト5
1位 奈良国際ゴルフ倶楽部 奈良市 1957年(昭和32年) 上田治氏設計
2位 飛鳥カンツリー倶楽部 奈良市 1959年(昭和34年) 上田治氏設計
3位春日台カントリークラブ  天理市 1961年(昭和36年) 佐藤昌氏設計
4位 新奈良ゴルフ倶楽部 奈良市 1964年(昭和39年) 佐々木真太郎氏設計
5位 法隆寺カントリー倶楽部 生駒郡斑鳩町 1965年(昭和40年) 松山桂司氏設計

練習場

200Y  16打席 アプローチ練習場・バンカー練習場・パティンググリーン完備

車の場合

大阪方面から
①阪奈道路【生駒I.C】・【俵口出口】を通過⇒直接【ゴルフ場入り口】に進入
⇒約1.3km 
②第二阪奈有料道路【壱分ランプ】⇒ 一般道⇒阪奈道路【富雄I.C】から
 大阪方面へ⇒直接【ゴルフ場入り口】に進入⇒約1.3km

奈良方面から
阪奈道路【富雄I.C】を通過⇒直接【ゴルフ場入り口】に進入⇒約1.3km

「飛鳥カンツリー倶楽部」コース概要

奈良県奈良市にある「飛鳥カンツリー倶楽部」が開場したのは、1959年(昭和34年)のことで、万葉のふるさと生駒山系を望む生駒山の麓にゴルフコース設計の巨匠と呼ばれている,上田治氏が自然美と豪快、変化、緻密さを兼ね備えた丘陵コースであり、趣きある18ホールの設計を担当しています。

奈良市の西の郊外にあり、歴史あるゴルフ場で交通の便は抜群に良いです。

大阪方面からは阪奈道路・生駒インターチェンジからゴルフ場入り口まで行き、約1.3キロメートル。

奈良方面からであれば、阪奈道路・富雄インターチェンジから約1.3キロとなっています。

電車の場合は、東生駒駅からクラブバスが出ています。

全体に距離は短めだがフェアウェイの絞り方などにより変化をつけている。

真っすぐなホールがほとんどなく、どこかで曲がっていて、アップダウンがあります。

特に極端な打ち上げ、打ち下ろしがともにあり、プレーヤーにとっては苦しむポイントでしょうか。

距離は6646ヤードと、平均的な18ホールの数字です。

しかし、パーはなぜか71と、一般的な数字より少なくなっています。

各ホールには、1番「かえで」、2番「もも」・・・など、各ホールに樹木の名前がつけられ、「ニッポン」を感じる雰囲気があり、それぞれが異なる特色を持っているので、引き出しが多くないと攻略は難しいです。

そして「飛鳥カンツリー倶楽部」で最も厄介なのがバンカーです。
グリーン周りが難しく造られており、戦略意欲をかき立たせている。

OUTコース パー 36 ヤード数 Back: 3434Y Regular: 3264Y

豪快な打ち下ろしから始まるアウトは一つとして同じようなホールがないので飽きがきません。
豪快な打ち下ろしの1番をはじめ、起伏に富むホールとグリーンは油断を許さない面白さがある。
池はあまりありませんが、6番ホールはティーショットでの池越えがあります。

INコース パー 35 ヤード数 Back:3196Y  Regular: 3016Y

やや距離的に短いですが、高原風のコースでバンカーの変化がアクセントとなっており緊張と安らぎが満喫できるコース設定です。
10番、第1打の落下地点は広いが打ち出しが狭いのでティショットの巧拙がスコアメークのカギとなります。
雄大な生駒山系に向かって打つ12番。
赤松の自然林と小鳥のさえずりの中をゆく13番から14番へのささやきの小径。
最終の18番ホールはそれが顕著であり、ドッグレッグと言われる、極端なカーブを描いており、スコアを崩す原因です。

「飛鳥カンツリー倶楽部」感想

「飛鳥カンツリー倶楽部」のプレー予約は、会員の同伴(紹介)が原則必要なメンバーコースで簡単にエントリーができないゴルフ場です。
友人が、主催/関西ゴルフ連盟・関西ゴルフ連盟支配人会「第8回オール関西チャリティゴルフフェスタ」を開催を使ってエントリーしたそうです。

開催の趣旨は、より多くの仲間、友達と生涯スポーツとしてのゴルフを、もっと、そして、何時までも続けたい!
そして、楽しいゴルフを通して社会のお役に立ちたい!
そんな願いを共有するゴルファーの皆様に、ゴルフ振興事業参画ゴルフクラブが一致協力して開催するゴルフの祭典です。

ゴルフクラブの感想ですが、メンバー用に打球場やアプローチ・バンカーなどの練習環境も良く整備されておりゴルフ場としてのサービスはしっかりしていました。

またキャディさんの質も高く丁寧にコースをアドバイスしていただいて、楽しくラウンド出来ました。
コースはアップダウンがキツく、距離も短いし、またセカンドで旗が見えないホールも何箇所かあり、コース的には楽しめるコースではないと思います。

ブラインドが多いので、どこまで曲がったらアウトとかある程度コースを知っていないと、安心して打てない。

グリーンは砲台が多いのでこぼれるとアプローチが難しくコースは超打ち下ろしや超打ち上げのホールや谷越えなどがあり、私は楽しめました。

各ホール共に、戦略性がありプレイヤーの興味を沸き立てます。
一見簡単そうに見えて、いくつものトラップが仕掛けてあり、プレーヤーのレベルに応じた難しさが垣間見えます。
比較的距離が無いので、飛ばし屋には少し物足りなさは感じるかもしれませんがその分、アップダウンや、ドッグレックであったり、トリッキーなところが、飛距離だけではない、ゴルフの面白さが見えて参ります。
バンカーが嫌に目につくゴルフ場という印象を持ちました。
なかなかエントリーしにくいゴルフ場ですが、チャンスを見つけてぜひプレーしてみてください。
味のあるお薦めのコースです。

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