「スプリットハンドグリップ」について

「スプリットハンドグリップ」について

について

スプリットハンドとは、ゴルフクラブのグリップ部分の握り方の一つで、左右の手が重ならず別々の場所を握ることを指し、スプリットハンドグリップとも呼ばれます。

オーバーラッピングやインターロックでは左右の手が少なからず重なったり、包み込んだりするのですが、このスタイルでは手と手が離れた状態でグリップを握ります。

スプリットハンドグリップでゴルフクラブを握ることで、安定したショットが実現できます。
ミスショットの原因の多くにはリストの問題があり、コック、アンコックといった動きをしっかりとできていないがためにミスショットとなってしまうことが多く見受けられています。

スプリットハンドでは、両手が離れており、トップオブスイングの状態では手首がロックされるので、コックを意識する必要もありません。

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クラブでボールを打つためには手を使わないわけにはいかないが、手が主導になると体と連動せず、クラブを持ち上げてすくい打ちになったり、振り遅れてフェースが開いて当たるなどさまざまな弊害が起こります。
それらを幅広く修正できるのがスプリットハンドでボールを打つ練習なんです。

「両手の間隔を空けて」クラブを持つスプリットハンド。
このグリップでスウィングするだけで手の使いすぎを抑制できるんですよね。
悪い動きに対する汎用性も高く、インパクトでひじが曲がりクラブを持ち上げる動きやオーバースウィングも直って体の回転で打ちやすくなるんです。

両手の間隔はワングリップ以上、空け手グリップします。
クラブが短いと前傾が深くなって動きづらいので使うのは長めのクラブがよいと思います。
ドライバーでティーアップしたボールを打つのもいいという。

ぜひやってほしい素振り
週1の打ちっぱなしで200球打つより、毎日30回の素振りをしたほうが、上達の近道なんです!

「スプリットハンド」で素振りすると、ダウンスイングからインパクトにかけて右手を前に振り出す動きが強調されます。
結果、ヘッドをダウンブローに入れやすくなって、ショートアイアンやバンカーショットが格段に打ちやすくなってくるのですよね。
バンカーでホームランのミスが多い人ならば、「スプリットハンド」の素振りを数回やり、そのイメージでバンカーショットしてみて下さい。
ボールの下に上手くヘッドが入り、気持ちよくバンカーショットが打てるようになってくるはずなんです。

次に行ってほしいのは、右手と左手を話して持つ”スプリットハンド”で素振りを行う練習です。

スプリットハンドにしている分、普通の素振りスイングの時よりは手打ちがしにくい状態になります。
スプリットハンドの状態だと、正しい手の位置、グリップエンドの位置、フェースローテーションを行わないと、フィニッシュまで振れません。

逆に言うと、フィニッシュまで取れるスイングをやろうとすれば、自然と正しいフェースターンのやり方がつかめることになります。

ゴルフではクラブを持つ左右の手がずれていて、それぞれ違う方向に使わなければいけませんし、手の感覚もバラバラになるというところに難しさがあるわけなんですよね。

左右の手をどれぐらい離すかについての決まりはないですが、5センチぐらい離してみましょう。

バックスイング、ダウンスイング、インパクトゾーン、フォロースルーという、それぞれの局面で正しい手の使い方を体感することができます。

まずバックスイングにおける局面なんですが、スプリットハンドでバックスイングをするとコッキングを入れやすくなります。
スイングの始動では左肩と右肩が上下するようになるので左手と右手も上下の関係で動いてきます。
このとき起こるのがコッキング動作なんです。
ところがアマチュアの多くの方はコッキングが入りにくく、右手が下にある状態のまま打ってしまいがちなんですよね。
その点スプリットハンドで握っていると簡単にコッキングが入るので、その後の動作の流れも作りやすいのですよ。

ダウンスイングでは、どのようなことを覚えることができると思いますか?
右手が強く体の右サイドに突っ込んでしまうような場合、スプリットハンドだと、右手を落下させる動作が行いやすくなるというメリットがあるんですよね。
左手でクラブを引っ張りながら右手で地面にリリースするというのが正しい動きなんですが、右手が強い人は、腕相撲で負けるような動作を入れるとクラブが倒れる方向に動き、プレーンに乗せやすくなります。

またダウンスイングからインパクトにかけてなんですが、やはり右手が強く左手を追い越してしまうような場合、スプリットハンドだとすぐフェース面が左に向いてしまいます。
そのため大きくひっかかるような球になり、この動作が間違いだということに気付かされますよね。

そこで、まっすぐ飛ばすのがポイントになってきますよね。

フォローサイドの動きに関しては、右手が勝っていると手が体から離れてしまいます。
こういうアマチュアの方はとても多いのですが、これではうまく当たりませんし、当たったとしても左に飛ぶかネックに当たってシャンクになります。
左手は体から離れないので飛球線後方から見えない方向に抜けていくのが正しい動き。それに対して右手はどんどんボールを追いかけるような形で目標に向かって伸びていきます。
つまり左手と右手が全然違う方向に向かって振られていくのがゴルフスイングでなんですよね。
それをこのスプリットハンドの練習では体感できるんですよね。

スプリットハンドで素振りをするだけでも非常に効果があるんですよね。
クラブを柔らかく持って、ゆっくり振ってみましょう。
テークバックではクラブを立てて、フォローでは右手が左手を追い越すように振ります。
このスプリットハンドの素振りは、練習のウォーミングアップでやっていただくといいですし、ショットがブレてきたなとか、ミスが出始めたなと思ったら、この素振りに戻ってみるのもいい方法だと思いますよね。

慣れてきましたら実際にボールを打ってみましょう。
日頃からスプリットハンドで練習していると、スイングも自然と変わってくると思います。

スプリットハンドでは、ボールの下からすくい上げる打ち方、いわゆる「すくい打ち」ができなくなるため、しっかりと上から打ち込むスイングが身に付きます。
また、トップで手首をコックする動きも体感しやすいんです。
両手が離れていることで、バックスイングで左右の肩が縦に回転する動きになり、トップでクラブが立つようになります。

スイング時の「体の動く順番」を整える効果もあり、手打ちやアーリーリリースを解消したり、ハンドファーストのインパクトが身につくので、アイアンが苦手な人、ダフリに悩んでいる人には絶対にオススメの練習方法なんですよね。

スプリットハンドでは手先が器用に使えないので、悪い動きをごまかすことができません。
そのため、脚→腰→胸→シャフト→ヘッドの「正しい動きの順番」でスイングできていないとちゃんと当たりません。

この握り方でスイングしているだけで、うまくなれる練習法なのです。

左足の踏み込みからはじまり、腰、胸、腕、クライブと時間差をつけて順番に動かないとちゃんと当たらないので、「正しい動きの順番」が身につくのは、間違いありません。

ハンドファーストの形を覚える以外にも、ボールを捕まえるために必要なフェースターンや、飛距離を伸ばすタメの作り方などスイングの大事な要素が自然と身につきやすくなるドリルなんですよね。

アームローテーション、リストターン、フェースローテーション、このような、いわゆる「クラブをひっくり返す」ようなアクションをスムーズに行うには、テコの働きを上手に利用する必要があります。

このテコの働きを体感するには、まずは極端に両手の間隔を空けた「スプリットハンド」で試してみると分かりやすいのですよね。
中心となる「支点」と、力を加える「力点」の距離が離れているほど、少ない力で「作用点」を動かすことができるんですよね。

ここでいう「作用点」とは「クラブヘッド」のことなんですね。
そして「支点」が右手、「力点」が左手なんですよね。

こうすることでクラブを操作することがやさしくなり、ひいては「少ない力で大きなパワー」を生むコツなんてのも掴みやすくなると思っています。
このようにしていけば、極端なショートサムで窮屈すぎるグリップにならずに、右手と左手の役割をしっかり感じることのできるグリップ形状になると思うんですよね。

だからまずは、「スプリットハンド」でクラブを返す動きを体感する。
そして徐々に両手の間隔を詰めていって、通常のグリップに近い形状にしていくのは費用に有効と感じましたので。記事に書いてみました。


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