城陽CC
「城陽カントリー倶楽部」は、京都府城陽市寺田奥山、地区に1959年(昭和34年)開場。
「城陽カントリー倶楽部」設立に対して、京都にも名門倶楽部を手本は「廣野ゴルフ倶楽部!」
城陽CCは1958年(昭和33年)9月東コース着工だが、それまでの京都には、本格的なコース、名門というにふさわしいゴルフ場がなかった。
「城陽カントリー倶楽部」概要
「城陽カントリー倶楽部」のクラブハウスは、京都の雰囲気にマッチした和のテイストを感じる作りで歴史も感じられ、中庭の景観もよく、特別な空間にいるような気持ちになりクラブハウスの雰囲気が気に入ってます・・・と言われるメンバーさんが多いそうです。
社長の寺田氏は当初、クラブハウスは廣野GCのような器を想定し、そのため渡辺節を起用した。
しかし「この京都には、やはり日本風が似合う……」と、寺田社長の息子の意見に従ったという話が残る。
品格を貴しとする気風は今も、平安の俤を漂わすハウス内に残る。
誰も声高にならず、誰も小走りにならず、これが京都の仕草かと思わせる佇まいであった。
関西でも数少ない株主会員制で、歴史の重みと、格式高い雰囲気が漂うチャンピオンコースであり西宮CC、宝家CCと並ぶ関西の名門コースです。
いずれのコースでもプロトーナメントが開催されていることからも、クオリティの高さが分かります。
伝統と格式を尊重する風土の中でも、業界や時代の流れには先見性を発揮、女性ゴルファーの増加を見込んでのレディース棟の増設は関西のゴルフ場の受け入れ態勢に変革をもたらせた。
「城陽カントリー倶楽部」設立に関しては、兵庫県下には、廣野GCを筆頭に鳴尾GC、神戸GC、西宮GCがあり、大阪には茨木CCがある。
「京都にも是非、本格派・名門をー」という気運が強くなっていた。
そこで、1958年(昭和33年)9月11日、経営母体の日本観光ゴルフ㈱設立。社長・寺田甚吉氏。
宇治茶で有名な宇治町に隣接する久世郡城陽町寺田奥山の55万坪を買収。
旧陸軍長池演習場に続く南面のゆるやかな傾斜地だった。
「55万坪もあるなら36ホール造ろう」となった。
(田野辺薫の名コースめぐり)より参照
「城陽カントリー倶楽部」の入り口には、城陽市民の憩いの場所である、城陽市総合運動公園(鴻ノ巣山運動公園)の設備があります。
ゴルフ場はそのお隣さんの公園よりズ~ット以前に造られています。
初代社長・寺田甚吉氏が見られたら、驚愕の風景と思われるほど変わりつつある所です。
丘陵コースでアップダウンも結構あり、プロでもアンダーが出にくい難しいコースです。
アジアパシフィック・パナソニックオープン開催 2009年 (平成21年)
トーナメント用に東コースをアウトインを逆にして、4・5番を使わず、西の1番と18番を17,18番にしています。
そしてトーナメントで12番に使っているホールは普段ロングホールなのですが、パー4にしてアベレージが4.635と最難関ホールにしました。
これは15番ロングホールのアベレージが4.605ですのでロングより難しいホールです。
2打目から登りで実質は500ヤード以上になりグリーンが難しいのでプロといえども苦労するのは当たり前というのがすぐに解ります。
2013年(平成25)年~
第1回 LPGAステップ・アップ・ツアー 京都レディースオープン開催
京都府城陽市寺田奥山1-46
TEL:0774-52-2525
FAX:0774-53-4101
運営会社:日本観光ゴルフ㈱
公式サイト:http://www.joyo-cc.co.jp/
カード:JCB VISA アメックス
開場日:1959年(昭和34年)7月23日
設計者:佐藤儀一氏 クラブハウス設計者:渡辺 節(わたなべ せつ)氏(1884年11月3日 – 1967年1月21日)は、近代日本の建築家。
面積 182万m2 丘陵コース
東コース OUTコース パー 36 3,446ヤード INコース パー 36 3,568ヤード TOTAL 18ホール パー72 7014Y
レギュラー:6,808ヤード ベント 1グリーン
コースレート:75.5 スロープレート 143
西コース OUTコース パー 36 3,191ヤード INコース パー 35 3,050ヤード TOTAL 18ホール パー71 6241Y
レギュラー:5,951ヤード ベント 1グリーン
コースレート:71.0
フェアウェイ:コーライ ラフ:ノシバ バンカーの数:170 池が絡むホール数:6 グリーン芝:ベント(ペンクロス)1グリーン
ラウンドスタイル:全組キャディ付き。乗用カート(5人乗り)
コース設計者「佐藤 儀一氏」
「片山津ゴルフ倶楽部」等の設計を手掛ける。
戦前米国でトップアマの一人として活躍。
城陽カントリー倶楽部の第1回のクラブチャンピオン。
提携コース/片山津GC・高坂CC・東名古屋CC・岐阜CC・フェニックスR
2002年 (平成14年)5月25日東コースのベント化電磁誘導乗用カート導入完成
2005年 (平成17年)関西オープンゴルフ選手権競技を開催
2009年 (平成21年)2月11日 クラブハウス改修工事竣工・アジアパシフィック・パナソニックオープン開催
2016年 (平成28年)3月25日 屋根付き打撃練習場へリニューアルオープン
2017年 (平成29年)5月18日~21日 第83回 関西オープンゴルフ選手権
【京都の歴史あるゴルフ場】
1位 京都ゴルフ倶楽部上賀茂コース (京都市) 1948年 ハロルド・シェフィールド氏
2位 城陽カントリー倶楽部 (城陽市) 1959年 佐藤儀一氏
3位 田辺カントリー倶楽部 (京田辺市 )1960年 佐藤儀一氏
4位 美加ノ原カンツリークラブ (木津川市) 1961年 前田建造氏
5位 京都ゴルフ倶楽部舟山コース (京都市) 1962年 上田治氏
練習場
2016年(平成28年)屋根付き打撃練習場へリニューアルオープン
打球場 打席数:20打席 距離:270ヤード アプローチ練習場 バンカー練習場 パターグリーン完備
練習グリーンも大きく、練習環境は充実しています。
車の場合
京滋バイパス・久御山JCT経由→新名神:城陽ICから約10分。
第二京阪道路・八幡京田辺JCT経由→新名神:城陽ICから約10分。
「城陽カントリー倶楽部」コース概要
「城陽カントリー倶楽部」は、対照的な東コース、西コースの2コースからなる36ホールで独特の味を持つゴルフ場です。
コースはOBを出してもプレ4はなく、ほとんどのゴルフ場が進行優先で、プレフォーを設定していますが、全て打ち直しです。
ここには、本来のあるべき姿があります。
自然を生かした起伏に富んだフェアウェイ、バンカーも効果的に配置され、深いので難しい。
コース内のバンカーは砂の流れ出しもなく、バンカーショットの業を如何なく発揮できる仕上がりとなっています。
グリーンは小さく砲台のためグリーンを捉えるショットが難しいく攻略のルートは絞られる。
アリソン設計の兵庫の名門「廣野ゴルフクラブ」を意識したコースは、第一打は広く、その後徐々に400平方㍍前後の小さな砲台グリーンへとコースが絞られていくクラシックなデザインで、グリーン周りのバンカーは彫りが深く配置も戦略的です。
グリーンを守るアリソンバンカーは、アゴが深く戦略的に配置されていて、プレーヤーを待ち受けています。
グリーンは速く固いという特徴を持っています。
「城陽カントリー倶楽部」東コース
「城陽カントリー倶楽部」東コースは1959年(昭和34年)7月23日、開場でフェアウエイの幅も広くゆったりとし、距離も十分にあるチャンピオンコース。
各ホール完全に独立した造りになっており、緩やかなスロープで結ばれている。
ベントの1グリーンです。
東コースは、フェアウエイも広く、距離もあるチャンピオンコース。各ホールは大きく育まれた松林等で完全にセパレートされた林間コースの趣があり、緩やかなスロープが展開する様は雄大そのものだ。不規則なライもなく、豪快なプレーが楽しめる。
東・OUTコース PAR 36 ヤード数 Back: 3348Y Regular: 3199Y Ladies: 3066Y
東6番ミドル PAR 4 Back365Y
すごい打ち下ろしです。このホールが一番高いところにあるとか。
遠くには市街地が見渡せます。
ティーショットのねらい目はクロスバンカー右。
セカンドショットは、グリーンが奥へ速く風向きで距離の差が大きい。
東・INコース PAR 36 ヤード数 Back: 3460Y Regular: 3326Y Ladies: 3140Y
東16番ショート PAR 3 Back181Y
3段グリーンになっている為ピン位置に注意。
「城陽カントリー倶楽部」西コース
西コースは1960年(昭和35年)7月9日開場、コースには柔の味がある。
自然の起伏 をフルに活かした戦略性の高いコースでバンカーなど要所に 配してあり頭脳的攻略が要求されるコースです。
距離的には短いが、それでいて難しい技術を要求するコースである。
ハザードの位置や起伏を、頭を使って攻略する面白さのあるホールが連続する。
バンカーも多く、ベントの1グリーンの攻略が鍵となる。
西・OUTコース PAR 36 ヤード数 Back: 3245Y Regular: 3096Y Ladies: 2981Y
西コース8番ロング PAR 5 Back510Y
右ドッグレッグでティーショットは、 左の林に入れないように注意。
2打目は、真中の松の右狙いでグリーンに向かって打ち上げ。
西・INコース PAR 35 ヤード数 Back: 3107Y Regular: 2993Y Ladies: 2869Y
西コース18番ミドル PAR 4 Back446Y
左ドッグレッグで距離が長いので、無理をせずフェアウェイをキープ。
セカンド以降は打ち上げ。
アプローチは、やさしい右花道狙い。
「城陽カントリー倶楽部」感想
「城陽カントリー倶楽部」はクラブハウスの佇まいからして、名門を感じさせる風格があります。
歴史ある風格を保持するかのようなメンテナンスの良さにも感動します。
打球場をはじめ練習グリーンやアプローチ、バンカー練習場が完備され、手入れの良さも見事なものです。
普段、練習機会の少ないバンカーの練習は行かれたら是非やっていただきたいと思います。
パターの練習場はどこのゴルフ場でもできますが、バンカーの練習場を備えているコースは少ないので、練習しない手はないと思いますよね・・・もったいないですよね。
伝統あるコースはグリーンの下の見えない部分の砂の量が違うそうですよ。
「城陽カントリー倶楽部」の特徴は小さめのグリーンでおまけに砲台グリーンで周りをしっかりバンカーでガードされていています。
左足上がりのライではまだ脱出はできますが、左足下がりの砲台グリーンの時は非常に難しいので、注意したいものですよね。
参考になるかわからないのですが、私は左足下がりのライの時はSWではなくてAWで対処しています。
左足下がりにボールが着くことは比較的少ないですよね。
でも、ついたらできるだけ1発で出そうと頑張りましょう。
「城陽カントリー倶楽部」のトーナメントプロとして活躍された専属プロ・山本義隆プロいわく「距離はさほどないけど、アップダウンがあって難しさを感じるコース。グリーンもあまり大きくないから、選手は皆、距離感に苦労すると思うわ」
「グリーンも小さな傾斜が多くて、フックしてスライスして、またフックとか、どちらかに簡単に切れるというラインも少ないからね。
打ち出しの最初の傾斜をうまく読めんことには、ボールがどんどんカップから離れていくんですわ」と城陽を称されています。
アマチュアでは距離がしっかりあり、フェアウエーも広くて、ほぼ完全にセパレートされ、芝の状態も良く、適度にアップダウンあり、安心して打てました。
距離もヤーデージも正確で久々歯ごたえのある素晴らしいゴルフ場で、さすがに歴史ある名門コースで風格充分。
コースは兎に角バンカーの配置が絶妙で砲台グリーンが多く小さめのグリーンで読みづらく、早くて、硬い難しいタフなグリーンです。
コースは案外高低差がありフェアウェイ、ラフ、グリーンともに手入れは良好でした。
トリッキーなホールは無かった様で、アベレージゴルファーには長さが気になるかも知れない。
そんな、コースと感じました。
キャディさんのアドバイスも適確でした。
お薦めのコースですが、なかなかエントリーできないのが・・・残念ですよね。
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