ティーアップの高さの疑問
ティーアップとは,ボールをティーの上に置き、打ちやすくする行為を指します。
ティーアップですが、特にドライバーで打つ際の高さで迷われる方が多いかと思います。
高すぎるとクラブがボールの下をくぐる可能性がございますし、低すぎると地面を叩きやすくなります。
ドライバーで飛距離を狙うには、適度なティーの高さが必要となります。
とは言ってもルール上、ティーの高さは4インチ(101.6mm)以内と決められています。
ティーの高さを一定にしましょう
そもそも、ゴルフのティーをなぜ使うのでしょうね。
ゴルフのティーの始まりは、地面に土を盛っただけのものでした。
そこから、ボールへの抵抗を少なくする工夫や飛距離を伸ばす試みがはじまり、今のティーの形状になっていったのです。
ティーはボールをより遠くへ飛ばすために作られ、いまでは色々なバリエーションのゴルフティーがあります。
もっともポピュラーなものは木製のゴルフティーです。
ティペグ(ティショットの際に使うボールを乗せる木、またはプラスティック製のもの)は、地面からボールを浮かすために使われる器具で、以下のようなルール上の規則があります。
①長さは4インチ(101.6mm)以内
②目印のようなラインが入っていないもの(プレーの補助になるものは禁止)
③球の動きに特殊な影響がないこと(例・スライスが打ちやすい形状)
素材の決まりはありません。
ティペグが刺せる場所は決まっていて、ティマーカー間から2クラブレングス以内なら、スタンスにかかわらずOKです。
また、ティペグを使用できるのはティショットのそのエリア内、あるいはローカルルールで決められた前進4打とかペナルティ用に置かれた(主に黄色)のティマークからです。
また、ティペグの使用は義務ではなく使わなくても問題ありません。
他にも近くにある雑草や枯れ葉や砂なども使うことが許されています。
■ティーアップの効果
ティーアップのメリットは3つあります。
・飛距離アップ
ボールの位置が高いことで、ボールをすくい上げるようスイングするアッパーブローで打つことができ、飛距離を稼ぐ効果があります。
・ライの状態が無関係
ティーに乗せることで、地面がぬかるんでいようが荒れていようが関係なく自分のスイングで打つことができます。
・クリーンにヒットできる
地面にボールを置いて打つと、ボールにインパクトする前に地面にヘッドが当たって「ダフる」事があります。
しかし、地面からボールを浮かすことでダフりから開放され、心理的にもリラックスした状態でスイングできるのです。
ティーグラウンドでのドライバーショットだけは、ティーを使っても良いのがゴルフのルールです。
ゴルフは、ほんのちょっとした動作などの違いで、例えば体重のかけ方など、つま先・親指の付け根・土踏まずなどがちょっと変わっただけで激変します。
ティーの高さも同じで、1cm変わっただけでショットに大きな影響を与えます。
ゴルフスイングの基本としてティーの高さを一定にさせる工夫をすることは重要なんですよね。
ゴルフスイングには一定のリズムで一連の動作をすることが安定したショットにつながることになります。
アドレスの手順に従ってティーアップすることをこころがけましょう。
まず、ティーの頭にボールを乗せて上から親指で押さえることにすれば良いでしょう。
そして、ティーアップも基本的な技術のひとつと考えましょう。
多くのプロゴルファーは状況に対応して高さを決めているようです。
ビギナーの方は常にティを低めの方とほとんど意識しない方が多いそうです。
また、中級者レベルの方の多くは常にティを高めの方が多いそうです。
せっかく自分に合うゴルフティーの高さを見つけても、それを毎回測ってティーアップするわけにはいきません。
何か自分の中に決めて、すぐに自分に合った高さにティーアップ出来るようにしておくことが重要です。
自分の指の長さで覚える人もいますし、ゴルフティーに印をつけておくことも出来ます。
ティーのなかには段差が付けられているものもあり、自分に合うサイズであればそのティーを使うのもいいでしょう。
常に自分に合う高さでティーアップするということは、クラブのスイートスポットを外しにくく飛距離を安定させることが出来るということなので覚えておきましょう。
基準となるティーアップの高さは・・・?
結論から言いますと、一つの正解みたいのものはありません。
ドライバーのティーアップの高さですが、人それぞれで色々な考え方があります。
プロによっても違います。
基準としてよく言われているのが・・・ボール1/2がヘッドより出る高さ(ボール半個分)を基準としているという雑誌やTVが多いようで
アマチュアゴルフーの方々はそれを基準としている人が多いように思います。
そんなんで、一定の高さになるように、ティーグランドに埋める部分まではとがっていて、ティーグランドからボールまでの長さを一定にするようなティーも多く出ていますよね。
ドライバーのティーアップは3~5センチが一般的ですが、ドライバーのヘッドからボールが半分から1個分上に出ているくらいが適切とされています。
これは、ドライバーのフェースの高さが5~6センチほどなので、フェース面の中心に芯があるとすると、少なくとも3センチはティーアップにより空中に持ち上げる必要があるためなんです。
あなたは、ゴルフのティーをどのような理由で選んでいますか?
安価な環境にやさしい木製や比較的丈夫なプラスチック製、カラフルな色で飛んでも見つけやすいティーなど。
様々なゴルフのティーがあります。
その中でどんなティーを選んで、どのようにティーアップしているか、考えたことはありますか?
ティー1つでボールが飛ぶ距離でさえ変わるのですよね。
ヘッドの大型化につれてこのティーアップの高さも徐々に高くなっていますが、ティーの高さを上げれば飛距離が伸びるのかというと一概には言えません。
ティーアップを高くすることによってボールが前に出ず、上にあがり過ぎるミスショットになる場合もあります。
クラブを振り抜いた時、ボールと一緒にゴルフのティーまで飛んで行ってしまうことも多々あります。
それはクラブのフェースの下側にティーが当たってしまうためです。
そのティーを飛ばすエネルギー分、ボールに伝わるエネルギーが少なくなり、ボールの飛距離が落ちてしまいます。
いかにボールに対してのインパクト力を多くするか、ということが飛距離を伸ばすことにつながります。
まずは基本の高さで打てるように練習を積んでいきましょう。
ただし、あえてどちらか選ぶとすれば高すぎるティーよりは低いほうが安全ではないかといわれています。
ティが高めは・・・・?
高いティーでは地面にクラブが触れることなくボールをクリーンにヒットできます。
そのためヘッドスピードが落ちることなくボールをとらえることが可能。
ヘッドスピード=飛距離になりますから、ボールが遠くへ飛びます。
またスイングの位置から考えると一番力が入りやすいのが、ティーを高くして左足の前に置くことなんです。
球を高くすると、スイングをするときにクラブが上がり始めたところでボールをとらえる「アッパーブロー」で打ち出すことができます。
この打ち方をするとゴルフでは弾道が高くなり、遠くまで飛ばすことができます。
ただ、風が強いときには影響を受けやすくなります。
また、アッパーになると体の右側に体重が残りやすくなるため、左に出る「ひっかけ」の要因になることもあります。
概ね、高いティーアップの方が10ヤード程度は飛距離が伸びまるようです。
これはアッパーブローによる高い打ち出し角とスピン量の減少がマッチして、弾道の理想的な状態に近づくためです。
ティーアップが高ければ、クラブが下から入る領域が広がるため、よりアッパーブローで打ちやすくなりますよね。
また、有効打点距離(スイートスポットよりも上のフェース部分)でボールを捉えるとスピン量が減り、スイートスポットよりも飛距離的に有利に働くことが知られています。
アッパーブローのスイング軌道で、有効打点距離というスイートスポットよりも上の部分でボールを捉えるには、高いティーアップが絶対条件となってしまうというわけです。
ドライバーショットのスピン量が多い人は、高めにティーアップが向いているようです。
ドライバーショットで飛距離を伸ばすためには、適切なスピン量のボールを打つことが重要です。
スピン量は、多すぎても少なすぎても飛距離アップは望めません。
大体ですが、スピン量は、「2200~2500回転/分」前後が理想的であると言われていますね。・・・・これが基準です。
ボールが吹き上がって高く上がるけど、途中で失速して、全然飛ばなくてドライバーショットでスピン量が多い人は、高めのティーアップが合っているかと思われます。
ティーアップが高いとインサイドアウトのあおり打ちになりやすいという傾向もあります。
ドライバーなのにダフったり、スライスが多い人は、ヘッドを上から打ち込みすぎている傾向があります。
そういう人はティアップを高くしてみましょう。
上から入ると、クラウン部に当たってテンプラが出るので、下からアッパー軌道でボールをとらえるようになります。
また、ヘッドをインサイドから入れられるメリットもあります。
ティーを高くするメリットとデメリット
【ティーを高くする最大のメリット】
アッパーブローに打ちやすくなるので、高弾道で飛ばすことができます。
そのためフォローの風が吹いているときは、ティーを高めにセットするという人が多いですよね。
長めのティーを使ってティーを高くする最大のメリットは、アッパーブローで高弾道のショットが打ちやすくなるという部分です。
フォローの風が吹いている際は、高弾道で風に乗せて飛距離を伸ばす事ができるので、飛距離を伸ばしたい人にはおすすめです。
ティーアップを高くするとドローボールが打ちやすくなりますが、フェードボールの場合は、低めのティーアップの方が打ちやすくなることも多いです。
アッパーブローに打つには適していないかも知れませんが、ボールを横から払い打つタイプの人にはむしろ低めのティーアップの方が合っていると感じる人もいるかも知れません。
【ティーを高くするデメリット】
ティーを高くすることで、ボールを下から「あおり打つ」意識が強くなる傾向があります。
そのため高く上がりすぎて飛ばなかったり、右プッシュが多くなる場合もあります。
「すくい打ち」とは、スイングがボールの下から上へ持ち上げるような軌道になっている事を指します。
野球のアッパースイングと同じで、いわゆる「しゃくり上げている」状態ですね。
アイアンだと壮絶にダフるスイングですが、ドライバーはティーアップしているので、下から上へとすくい上げることが出来てしまうのです。
ティが低めは・・・・?
ティが低いと球が上がりにくいのでフェード系になりやすいし飛距離出にくいがミスに強くコントロールしやすいといわれています。
「ティーアップを低くしたら、かなり飛距離が落ちるんじゃない?」
そう思われる方も多いのではないでしょうか。
確かに打ち出しが低くなりボールの高さも出ませんから、キャリーは10~20ヤードほど落ちるかもしれません。
しかし低い弾道の分、ランが伸びますから、キャリーとランを足したトータル飛距離はさほど変わらないと思われます。
ドライバーが高いティーアップでもアイアンを上手く打てている人もいます。
しかしこの場合スイングをドライバーとアイアンで変えなくてはなりません。
高いティーアップでボールを捉えるにはアッパーブロー。
地面からのボールを打つときはダウンブロー。
このようにドライバーとアイアンで変えなくてはならないのです。
練習時間の限られている人には難しいですよね?
答えは簡単でスイングを同じにすれば良いのです。
そのためにはドライバーのティーアップを低くするのがおすすめです。
低いティーアップで練習すれば軸の傾きが少なくなりドライバーとアイアンが同じように打てます。
ドライバーを低いティーアップで打つときのポイント。
ティーの高さはフェースから少しだけボールが出るくらいにセットします。
スイングで一番意識するのは軸です。
アドレスで軸を真っすぐにしてそのまま軸に対して回転します。
これができればレベルブローでボールを捉えることができます。
ティーアップを高くした時に比べて球は低くなりますが軸が突っ込んだりしない限り低くなりすぎることはありません。
このように軸が傾かないように意識して練習すればドライバーとアイアンのスイング差がなくなります。
〇ティーが低い為、レベルからダウンスイング気味になる
〇高さを抑えて低いボールが打ちやすい
〇飛距離は少し落ちるがコントロールしやすい
〇球筋が低いのでアゲインストに強い
〇右に行きやすい
のが特徴です。
ティーが低いのは高いティ―アップに比べれば安定はしますが、レベルに振れずダウンに入りすぎればスピン量が多くなりアゲインストに対して、ものすごく弱くなります。
狭いコースでコントロールしたい時、左に行かせなくない時はティーアップを低くするなどしてみましょう。
ティーを低くするメリットとデメリット
【ティーを低くする最大のメリット】
ティーを低くすることで弾道が低くなるので、多少曲がってもOBになりにくいことや、アゲインストが吹いている時には有効です。
球が上がりにくい・フェード系になりやすい・飛距離出にくい・ミスに強くコントロールしやすい。
ボールが高く上がりすぎてしまう人、弾道が左に寄ってしまう人はティーを少し低めにセッティングしてみましょう。
ティーを高めにセッティングした場合とは逆に、低めにセッティングするとボールは鋭く低い弾道で飛ぶようになります。
軌道は右方向に寄りやすくなるので、左方向に寄りやすいスイングの癖を補正することも可能です。
また、飛距離に自信はあっても方向性がいまいち定まらないという人にも低めのティーアップは向いています。
少々、ボールの位置が低いので、ダフリの原因になりやすいので、慣れるまでは少し練習が必要となりますが、メリットがあります
・ボールがつかまりやすくなります。
・セカンドショットのミスが減ります。
・スイングがコンパクトになりコントロールショットに近くなるため、OBなどのミスが減ります。
・球が低く出るのでアゲンストに強い。
【ティーを低くするデメリット】
・にわかにやるとダフリ易い
・距離を出せない
ラウンドで実践するには少々ハードルが高く感じるかもしれませんが、低めのティーでゴルフの練習をするとボールの距離に対する体の感覚が鋭くなるので、まずは練習ドリルの一つとして試してみましょう。
ティーを低くセットしたことで、視覚的に低いことが気になると、体は突っ込んで打ちにいこうとするので、引っ掛けてしまうばあいがあります。
ティーの高さに影響されず、普段通りのスイングができれば、メリットをいかして、ミスショットになることは少ないでしょう。
ティーが低いと、打ち込むようなスイングになりやすくなりますから、アウトサイドイン軌道になりやすいという傾向があります。
低い球を打とうと、ティーを低くすると逆にスピン量が増えて球が上がってしまうのはこのためですね。
ティーアップが高いとインサイドアウトのあおり打ちになりやすいという傾向もあります。
「低めのティー」ならアイアン感覚で打てる
私は「低めにティー」でドライバーを打っています。
高いティーは少し違和感を持っているので、低めにしています。
ドライバーも7番アイアンと同じイメージですることで再現性が高くなり、ミスが減らせるようになると思っています。
ティアップを低めにしてボールをややセンター寄りにすることで、ドライバーもアイアンのように振ることができると感じています。
また、少し突っ込んでも当たってくれるようにも思っています。
現在のクラブは、ドライバーはアッパーブロー、フェアウェイウッドはレベルブロー、アイアンはダウンブローなどと打ち分けなくても、ただレベルブローにするつもりで同じ打ち方をすれば、あとはクラブが勝手に最適な打ち方にしてくれるのとも思っています。
デメリットとしては飛距離が犠牲になるでしょうが、打球方向なども、基本的には安定するので、飛距離をを取るか、ミスを少なくするかで、人それぞれの思いでプレーするのもありかなとおもっていますよね。