30ヤードくらいの寄せ方
アプローチでは、ダフリやトップが出ることが多いもんですよね。
シャンクを連発させてグリーン周りを右往左往してしまうこともありますよね。
これではなかなか、100切りの達成は難しいですよね。
アプローチの一打一打をピンの近くに確実に寄せようと思うと難しくなります。
まずは30ヤードのアプローチをしっかりマスターすることが重要な要素なんですよね。
手先で合わせやすいので意外と難しい30ヤードくらいのアプローチ
私は欧州シニアで6勝、2002年(平成14年)に賞金王になられた海老原 清治プロのバンカーショットやランニングアプローチ名手のプロの技をTVで見たり、ゴルフ雑誌やYutubeを見たりして学習しています。
私は30ヤードくらいからのグリーン周りは、海老原さん流のハエたたき、アプローチを使わしていただいています。
この打ち方は、クラブヘッドの重みが使いやすく、上から打っててスピンがかかりやすいのが特徴なんですよね。
今のグリーンは芝の抵抗が高麗芝と違って少し少なめなので、打ちそこなっても結果オーライはありますが、高麗芝は結果オーライはほとんどありません。
今の若いプロの方はベント芝で慣れられているので、この打ち方をする方は少ないようです。
打ち方の基本となるのは、ランニングアプローチで確実にピンに寄せる打ち方だと思いますよ。
ランニングアプローチ
ランニングアプローチは、ゴルフの寄せの基本で、ボールを低く打ち出して、できるだけボールを転がしてゆく打ち方になります。
一番優しい打ち方で、また、一番ピンに寄りやすい打ち方になります。
ですので、グリーン周りではできるだけランニングアプローチを使うようにするといいかも知れません。
ランニングアプローチに使用するクラブ(番手)ですが、サンドウェッジからミドルアイアンまで使うことができます。
どれを使っていただいても構いません。
プロでも、サンドウェッジでランニングアプローチを打つ人もいますし、ミドルアイアン(7番アイアンなど)を使って打つ人もいます。
ただ、ランニングアプローチはできるだけ転がしてゆく打ち方なので、ロフト角が少ないクラブの方が合っているかも知れません。(例:サンドウェッジよりピッチングウェッジの方が転がしてゆきやすい)
大きなスイングは必要ないので、スタンス幅は狭くします。
場合によっては両足をそろえてもOKです。
スタンスの向きはスクエアでも若干オープンでも自分に合った形を見つけてください。コンパクトなスイングで確実にインパクトするため、体重配分はほとんど左足寄り(右打ちの場合)にかけておきます。
体重移動は必要なく、最初からインパクトの姿勢を作っておくイメージです。
クラブはできるだけ短く持った方がショットのミスを防止しやすくなります。
ボールの位置はスタンスの中央から若干右足よりで、ハンドファースト(グリップは左足太モモの前)の構えになります。
これでボールを低めに打ち出し、キャリーを最小限にして後は転がして寄せていくショットが打てます。
海老原流ハエ叩きアプローチショット
スピンがかかって距離感が合うアプローチです。
ハエを叩き落とすときは、ハエ叩きを肘と手首だけでバシーと叩きますよね。
短いアプローチはアレと同じ感覚だそうです。
30ヤード以内の打ち方はハエを叩き落す感覚とおなじなんで、右肘を曲げてドン!
と打つ、そうすると上から打ちやすくなり、かつスピンがかかりやすいそうです。
右ヒジを支点に体を回さずにテークバック
右ヒジを体に向けて、右ヒジを支点にしてバックスイングをする。
右手を柔らかくして右手首も緩めておけば、自然にコックが入ります。
そうすると、体を使わずに右手だけでスイングすることが出くようになるんですよね。
とりあえずは、右手を柔らかく柔らかく使って振るのです。
すると、ボールは勢いよく低く出ていき転がりますが、スピンのかかった距離感が比較的合いやすいボールがカップめがけて転がっていきます。
ゴルフ初心者の方やアプローチで迷ったときにはぜひ使ってみてくださいませ。
結構使えるアプローチと思いますよね。
私はアプローチで迷ったときは、ハエ叩きアプローチと9番アイアンをパットのように使って寄せる時もあります。
9番アイアンの先を立てるようにして、パットと同じように使ってアプローチをします。
これはカップが近くに切ってありグリーンエッジから近い時に、主に使っています。
このハエ叩きアプローチで気を付けていただきたいことが、おまんねんやわ。
それは、左右対称の振り幅を意識してフォローを出そうとしますと、軸がぶれまする。
フォローは全く考えずにインパクトだけに集中していただきたいものです。
フォローは取らず上からヘッドをぶつける
ハエ叩きアプローチは、体をどう使おうかとか動かそうかなんて、まったく考える必要はないんですよね。
アプローチは右手でクラブをヒョイと上げて、バチーンと打てればOKなんですよね。
フォローなんて全く考える必要はないんですよね。
また、フォローも全く考えなくてもよくていいんですよね。
ただ、ボールをしっかりヒットすることだけなんです。
いたってシンプル打ち方です。
トップ気味はボールは前へ行ってってくれるんで良いのですが、ただ手前をダブるのはあきマヘン、ボールがちょっとしか飛んでくれまへんので、要注意でおます。
また、左右対称に振ると、ヘッドがスムーズに動きまへんので、考える必要はおへん。
特に、30ヤード以内なら、なおさら体を動かしたり、使ったりフォローを出そうとしなはったら、ペケポンだす。
そして、軸がちょっとでもブレたりしたら正確にインパクトできなくなりますさかい注意してチョウダイ。
イメージはハエ叩きです。
注意することは、右ヒジを支点にして、右ヒジを体に向けてアドレスしてアドレスして、ヒジのポジションが変わらないようにヒジを曲げるだけなんですよね。
手首を柔らかくしておけばコックは勝手に入るので、「手首を曲げよう」なんて全く考える必要なないんですよね。
こう打ち方なら、上からヘッドをぶつけられるから、スピンの効いたボールになるんですよね。
そして変に体を動かさないから、再現性も高いですよ。
なんせ、体を動かさずに、右ヒジ支点で振れるので、上からボールは捉えやすいと思いますよね。
海老原 清治プロ
海老原 清治プロ(えびはら せいじ)1949年(昭和24年)4月2日 千葉県我孫子市出身のプロゴルファーである。
我孫子ゴルフ倶楽部に所属。
日本人として初めてヨーロピアンシニアツアー賞金王を獲得。
師匠は青木 功プロと同じく林由郎。鷹巣南雄、金井清一らと共に青木ファミリーの一員であり、ファミリーの大番頭役として存在感を放っていた。
優勝回数 日本ツアー:1回 日本シニアツアー:2回 欧州シニアツアー:6回
日本プロゴルフ殿堂 2020年(令和2年)殿堂表彰者 選出部門 男子プレーヤー
欧州シニアツアー賞金王の快挙を達成
隣は林由郎の自宅で、年の近い林の子供と遊びながらゴルフを覚えた。
中学校を卒業すると我孫子ゴルフ倶楽部に入り、キャディーをしながらプロを目指した。
20歳でプロとなるが、しばらくはトーナメントでは芽が出なかった。
初めてシードを手にしたのは35歳となった1984年で、初優勝は翌1985年の中日クラウンズ。
レギュラーツアーではこの1勝にとどまったが、その存在感には重みがあった。
1999年に欧州シニアツアー予選会で2位に入り、2000年から同ツアーに参戦。
賞金ランキング15位に入った。翌2001年には2勝を挙げて賞金ランキング8位に躍進。
そして2002年には3勝をマークして賞金王にまで上り詰めた。
日本人男子選手が海外の主要ツアー、シニアツアーで賞金王となるのは初めてのことだった。
同年の全米プロシニア最終日にはアウトで9ホールのツアータイ記録となる27をマーク。
米国でも存在感を示した。
現在もシニアのトーナメントで活躍中。
2017年からは日本プロゴールドシニアで3連覇中である。(日本プロゴルフ殿堂より)