ゴルフに邪魔な
「目の白内障」を改善
私は60歳ごろから「コースに出た時、まぶしさを感じることが多くなった」「打ったボールが見えなくて、困っている」「グリーンの傾斜や芝目が読めず、スコアが上がらない」など、そして一緒に回っている人に迷惑をかけているのではないかと思い、集中できず楽しくないと思うようになりました。
そこで、今回、白内障の手術を受けることにしました。
「
ゴルフと目の関係、アクティブにゴルフを楽しむために必要なこと
基本ゴルフは野外のスポーツなので、目の状態がゴルフのプレーを左右します。
視力が十分でなければゴルフボールを見るのも大変ですし、白内障が進行して、目のかすみなどを感じるようになれば、スコアが伸びなくなるのも無理ないことです。
特に打った後の落下点が見えないと、せっかくドライバーで気持ちよくかっ飛ばしても面白くないでしょう。
また、パッティングの際、フックラインに見えたのに違った、距離感が測りづらいということもよく聞くお話の一つです。
ゴルフはメンタルが大切なスポーツですし、見えづらい状況のままプレーしていても楽しくありません。
それだけでなく、プレーからも遠ざかってしまい、運動不足になり健康にも悪影響が出てしまいます。
こうした状態を解消するために、目の状態をチェックしに来院し、白内障が見つかった結果、焦点距離が複数ある多焦点眼内レンズを選択されるプレーヤーが、増えているそうです。
白内障手術では単焦点レンズを挿入することが圧倒的に多い
多焦点眼内レンズの特徴とデメリット
多焦点レンズは、厚生労働省から先進医療として承認を得ています。
この情報だけをみると「多焦点レンズのほうが単焦点レンズでよりよさそうだ」と思われてしまいがちですが、私たち眼科医の中で、もしも自分が白内障手術を受けることになったとき多焦点レンズを選ぶ人はほとんどいないでしょう。
なぜなら、多焦点レンズは10人に1人程度の頻度で、焦点が合わないという問題が起こるからです。
遠近両用メガネとは異なり、多焦点レンズとは目の中に常に遠方と近方の映像が常に入っている状態を生み出します。
結果、脳内では混乱が起こりやすくなります。(Waxy Visionといいます。)
また、一度挿入した眼内レンズを取り出すには、再び手術を行う必要があり、患者さんにとって非常に大きな負担となります。
このような背景があるため、現在日本で行われている白内障手術のほとんどは単焦点レンズを挿入するものとなっています。
多焦点レンズを用いた手術は、全140万件の白内障手術のうち1万件も満たしていないのではないでしょうか。
単焦点眼内レンズの最大の特徴はクリアな視界を得られること
単焦点レンズの最大のメリットは、クリアな画像(視野・視界)が得られることです。
カメラを例に挙げて考えてみましょう。
仮にごく一般的なカメラに多焦点レンズを装着すれば、ピントを合わせることなく遠方も近方も撮影することができます。
しかし、このようなことをするカメラはありません。
なぜなら、単焦点レンズで撮影したほうが圧倒的に画質がよいからです。
これには光学上の原理が関係しています。
多焦点レンズとは、1枚のレンズに2つ以上の焦点を組み合わせたものです。
つまり、設計上、光が分散されることを回避することはできず、画質が低下してしまうのです。
単焦点レンズは度数のズレの幅が小さい
白内障手術は非常にポピュラーで安全な手術ですが、それでも約10%の頻度で、術後に度数のズレが生じてしまうことがあります。
しかし、単焦点レンズは度数のズレに対する許容範囲が大きく、生活に支障をきたすほどの事態に陥ることはほとんどありません。
一方、多焦点レンズは、このような度数のズレに対する許容範囲は全くありません。
そのため、度数がずれてしまった場合には、後から微調整手術を行う必要が出てきてしまいます。
私の体験談
私が白内障の手術を受けたのは京都府宇治市にある「千原眼科医院」で、執刀の先生は千原眼科の創立者の「千原悦夫院長」で、2022年に一度、斜視の矯正でお世話になり、今回は2度目の院長先生のお世話になりました。
左目は高橋先生の手術で終わっていましたが、今回、右目に白内障の症状が出てきたので、手術を受けました。
手術は45分程度で終了しました。
レンズは単焦点眼内レンズで、遠くを近く見えるようにしてくださいと、お願いしました。
術後も順調で視力も徐々に回復しつつあり、術後検診も順調とのことで全く不安はありません。
手術中の痛みも全くなく安心して手術を受けることができました。
術後前に、看護師さんから、手術中は大きく目を開けとくように頑張ることと、院長先生から、ここを見るようにと指示があるので
指示に従うようになるべく目を動かさないように頑張る、の2点を頑張れば、眼の痛みはないのでとのアドバイスをいただき、それに沿えるように頑張ってみました。
ただ、眼がキョロキョロ動くのをセーブするのは難しかったですよね。
京都南部にお住まいの方には、「千原眼科医院」はお薦めの眼科医院です。
「千原眼科医院」の紹介
千原悦夫院長が患者様へ向けたメッセージ
より良い医療を提供できるようにと、これまで精一杯に頑張ってきました。
しかし病気とは残酷なもので、すべての病気が治るわけではありません。
それでも、やれることはすべて全力でやります。
それが医療人としての使命と心得ています。
当院には大勢のドクターやスタッフがいて、それぞれに個性はあるものの全員が同じコンセプトで地域の皆さんの期待にお応えしようと努力しています。
目のことでちょっと気になることがあれば、遠慮なくご相談いただければ幸いです。
- 住所:京都府宇治市伊勢田町南山50-1
- 電話:0774-45-2060
- 最寄り駅:伊勢田駅[出口1]徒歩1分
- 診療科:眼科
- 診療時間:診療中-診療終了 12:00
木曜日9:00〜12:00/17:00〜19:00
金曜日9:00〜12:00/17:00〜19:00
土曜日9:00〜12:00
日曜日休診日
月曜日9:00〜12:00/17:00〜19:00
火曜日9:00〜12:00/17:00〜19:00 - 水曜日9:00〜12:00/17:00〜19:00
千原眼科医院 公式サイト
https://www.chihara-ganka.or.jp/
院長:千原悦夫(元京都大学眼科 助教授)略歴
- 1974年 京都大学医学部卒
- 1977年4月〜 京都大学助手
- 1986年8月〜 宮崎医科大学講師
- 1989年2月〜 京都大学講師
- 1992年1月〜 京都大学医学部助教授
- 1993年4月 千原眼科医院開業
- 日本緑内障学会名誉会員
- 島根大学医学部臨床教授
- 京都府眼科医会前会長