「京都ゴルフ倶楽部」上賀茂コースは、日本の歴史の中から消えつつある太平洋戦争の敗戦後、間もない1948年)昭和23年)に開場した京都で最も歴史の古いゴルフ場で、日本で初めて株式会社方式で運営され日本ゴルフ界の先駆け的な存在がです。
「京都ゴルフ倶楽部」が造られたきっかけは、進駐軍のレクリエーション施設だったんですよね。
世界文化遺産に指定されている上賀茂神社の敷地内にあり世界遺産の中にある唯一のゴルフ場でもあリます。
コース中を明神川がクリークとして流れています。
この川はやがて賀茂別雷神社(上賀茂神社)を経て、社家(しゃけ)の町並みで知られる上賀茂本通沿いに至っています。
社家とは日本の身分のひとつで代々特定神社の神職や社僧の職を世襲してきた家(氏族)のことです。
上賀茂神社
賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)は、京都市北区にある神社。
通称は上賀茂神社(かみがもじんじゃ)。
京都最古の歴史を有する一社であり、かつてこの地を支配していた古代氏族である賀茂氏の氏神を祀る神社として、賀茂御祖神社(下鴨神社)とともに賀茂神社(賀茂社)と総称される。
賀茂社は奈良時代には既に強大な勢力を誇り、平安遷都後は皇城の鎮護社として、京都という都市の形成に深く関わってきた。
賀茂神社両社の祭事である賀茂祭(通称 葵祭)で有名である。
「京都ゴルフ倶楽部」上賀茂コース 概要
「京都ゴルフ倶楽部」上賀茂コースは、古都の京都市内から車で20分、世界遺産の中に造られ、京都で最初の1948年)昭和23年)開場したゴルフ場です。
クラブハウスも伝統を感じさせ、オ・モ・テ・ナ・シの良さが実感できる,歴史ある丘陵コースです。
設計者は進駐軍の軍政官、ハロルド・シェフィールド少佐。
一時は金が掛かりすぎるということで、GHQ総司令官ダグラス・マッカーサーからの中止命令や、上賀茂神社関係者からのGHQへの直訴を受けて、一連の建設関係者が査問されることとなり一度は暗礁に乗り上げたかに見えたそうです。
そこで「ゴルフ場が京都の将来の観光資源になる」と期待する京都府知事の木村惇氏(当時)が、日本側の首脳責任者としてGHQへの矢面に立つとともに、数々のゴルフ場を手がけた安達貞市(後に当倶楽部理事長に就任)による、コース施工の引き受け、官民のチームワークにより、晴れて契約が締結される運びとなりました。
その後、1948年(昭和23年)7月に6ホール、10月に9ホール、翌年3月には18ホールが造られ、日本で戦後、最初の新築ゴルフコースとして、京都の地に完成、とゴルフ場HPに紹介されています。
京都府京都市北区上賀茂本山
TEL:075-791-2161
FAX:075-712-4502
運営会社:観光日本株式会社
公式サイト:http://www.adachi-group.co.jp/kyoto/kamigamo/
クレジットカード :VISA、マスター、JCB、AMEX、UFJ 他
開場日 1948年(昭和23年)8月8日
設計者 ハロルド・シェフィールド少佐
面積 76万m2
コース 3,068y(OUT) 2,750y(IN)パー69 ベント(ペンクロス)2グリーン レギュラー:5489ヤード
コースレート 68.3(OUT・IN・ベント(Mainグリーン)) 66.5(OUT・IN・ベント(Subグリーン))
ラウンドスタイル:ラウンドスタイル:全組セルフプレー。自走式・5人乗り電動乗用カート使用。
クラブの受け渡し場所
上記の建物はゴルフクラブの受け渡し場所です。
荷物はクラブハウスではなく駐車場へと向かう途中のアプローチでスタッフへ渡す形式で、いつもとは違う流れで、特別な場所に訪れた感覚を味わう思いますよ。
〖練習場〗
200ヤード 10打席 バンカー練習場・パティンググリーン
〖車の場合〗
*名神高速道路/京都南ICより14㎞
京都南IC(第1出口)から国道1号線を京都市内に向かい、京阪国道口の交差点を右折後、九条油小路を左折し北進、御薗橋西詰の交差点を右折し橋を渡りすぐ左折、さらに北進し1つ目の信号を右折、坂を登りきった右側がゴルフ場入り口となります。
*大阪市内からは阪神高速道路、第二京阪道路を利用して鴨川西I.Cへ。
京都市内を通り約30分でクラブハウスへ到着。
「京都ゴルフ倶楽部」上賀茂コース
コースには大きな蟻ヶ池や明神川をクリークに利用したホールなどが多数存在する。
4番ホールでは、広大な池に浮いた浮島からティーショットを打つことができ、14番ホールの浮島グリーンではプレーヤーのスキルが試される。
美しい景観に点在する仕掛けが、プレーヤーの挑戦心をくすぐる。
鞍馬街道に接する17番ホールのティーインググラウンド脇の木陰は、賀茂別雷命が降臨した「御阿礼所」(みあれどころ)として、例年の葵祭挙行前にこの場所で神事が執り行われるそうです。
丁寧に刈られたベントの2面グリーンの芝、しっかりと根が張ったキツイラフと水をたっぷりとたたえた池によって夏枯れすることのないFWの芝、京都の山を借景に上手くバンカーや老松や数々の樹木が美しく、京都の庭園を思わせる風光明媚なゴルフコースで、日本の庭園文化をこよなく愛し、自然との融合の中にゴルフの楽しさを融和させた作品は評価が高い。
全体的に各ホールとも距離の短いホールが多いですが、砲台グリーンの為、アプローチ技術を要求される。
攻め方を一つ間違えれば大叩きするホールが多く、スコアーメイクが非常に難しいコースです。
また、スコアとは別の楽しみを感じることが出来るコースです。
まだまだ、敷居の高いゴルフ場ですが、チャンスがあれば、是非プレーしてみて下さい。
普段プレーしているコースとチョット・・・? 何かを感じると思いますよね。
OUTコース PAR 35 ヤード数 Back: 3068Y Regular: 2909Y
No.7 PAR 4 Back382Y
正面210ヤードに、クリークが横断。
メイングリーンはグリーン左すぐOB。
右のバンカーにも注意が必要。
サブグリーンは第1打をフェアウエイ右サイドにおくと、ガードバンカーが気にならない。
距離がないので、第一打はハザードを避けることを最優先に、確実な2オンを目指したい。
INコース PAR 34 ヤード数 Back: 2750Y Regular: 2580Y
やさしそうに見えても、グリーンは手前から攻めるテクニックが必要。
全体に距離が短いので正確なショットが要求される。
14番は左サイドがクリークでグリーン奥が池。距離がありパーオンが難しい。
18番は距離もあり、バンカーにガードされて妙味のあるホール。
No.14 PAR 4 Back335Y
距離のないミドルホール。
右はOB、左はクリークとなる。
メイングリーンは、サブグリーンの右を狙って打っていくと良い。
グリーン左はクリーク、奥はOB。
手前から転がるので、手前、もしくは右の山裾から攻めること。
サブグリーンは、1オンも可能な距離だが、左のクロスバンカーに注意。
グリーン奥にもバンカー有り。
「京都ゴルフ倶楽部」上賀茂コース感想
ゴルフを楽しむようになって、かれこれ40年・・・!
「京都ゴルフ倶楽部」上賀茂コースは、敷居の高いごルフ場で、京都の金持ちのオッチャンが道楽でゴルフを愉しんではるコースと思い込んでいたので、このゴルフ場でプレーする事にこだわりがありませんでしたが、チョット負け惜しみも入ってますけど・・、
今回、友人のゴル友から腕の骨折も良くなってきたので、お試しゴルフで、「京都ゴルフ倶楽部 上賀茂コース」行きまっかと連絡あり、土曜日の割に値段も安かったので、覗いて来ました。
意外と阪神高速8号線の鴨川西ICから20分くらいでゴルフ場に到着、ICから近いのにびっくり、京都の道路は走りにくいので、取り合えっず堀川通りの真ん中の車線をナビにまかせてゴルフ場へ到着。
チョット狭い道を進むと、直ぐにゴルフ場、クラブハウス前に車を止めると思いきやポーター待機の門構えの前で、キャリーバック&ゴルフバックを預けて、駐車場へ止めてゴルフバックを持ってクラブハウスへ・・・! これってクラブハウスと一瞬思いましたが、クラブハウスでした。
「京都ゴルフ倶楽部」は京都で一番歴史のあるゴルフ場と聞いていたので、豪華絢爛・・?
ではありませんでした。
でも、クラブハウスには趣のある雰囲気の小ぶりで感じの良いゴルフ場と感じました。
ゴルフ場及びコースの第一印象は・・・これぞ接待コースの原型で、ゴルフが日本に広がって行く歴史を垣間見る事が出来てニコニコです。
最盛期の雰囲気はいかにと想像する為に、ゆっくりコーヒーを1杯飲んで、ゴル友の来るまでの楽しい時間を想像して過ごしました。
コースは飛ばす人にはお薦め出来ませんが、普通にゴルフをエンジョイする方にはお薦めのコースですが、今でも、エントリーの敷居は高そうですよ。
トーナメントが開催されるようなコースではありませんが、廻りの山々の借景や池、川、樹木、バンカーを巧みに配した日本庭園の中でゴルフを愉しんでいる感じがしました。
素晴らしいコースです。
手入れも行き届いており、グリーンもベントの2面グリーンでラフの芝が歴史を感じるほど根がしっかり根付いており、ラフに入れると難しいです。
ゴルフを楽しむとは、このようなコースでプレーすることかいなと思える印象深い「京都ゴルフ倶楽部 上賀茂コース」でした。
チャンスがれば、是非、プレーされると良いと思います。