「国内のゴルフコース」は立地条件で分類すると・・・?

日本には地域よって趣きを異にするさまざまなタイプのゴルフ場が造られています。
国内のゴルフコースを立地条件によって分けると
①シーサイドコース
②丘陵コース
③林間コース
④山岳コース
⑤河川敷コース

のタイプに区別することができます。

ゴルフ場にはそれぞれに特徴があり、自然環境の下でどう攻略するかによってスコアが左右されることが多くあります。

皆さんも様々なゴルフ場でラウンドするにあたって、風が強かったりアップダウンが激しかったりと様々な状況に直面した経験があるのではないでしょうか。

そんなコースによって異なる状況をプレーできるのもゴルフの楽しみですよね。

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美しい反面難易度が高い「シーサイドコース」

「シーサイドコース」とは、文字通り海岸の海沿いに近いところに造られたコースで、海外では最も多いタイプの造られたコースです。

厳密には違いますが、最近ではシーサイドコースを「リンクス」と呼ぶ場合もあります。

太平洋岸のリゾート地に多いコースで、気候が温暖なために年間を通してプレーが楽しめるのが特徴です。

山系のコースに比べるとアップダウンが少なかったり、木々など遮るものは少ないのが一般的で、コースには、さえぎるものが少ないため風の影響を受けやすいことが挙げられます。

また、海や砂浜を利用したハザードが設けられていることもあります。
海に囲まれている日本ですが、シーサイドのゴルフコースは全体の3%ほどと少なくなっています。

コースから海が見えたり、海越えのショットができたりと絶景を楽しめることも多く、楽しくプレーできるのが特徴です。

絶景が海と緑のコントラストも鮮やかで、ヤシの木や花々などの植物も南国の気分を一層彩ってくれます。

海沿い特有の海風が強く吹くこともあるので、いかに風と向き合うかが大切になります。

ただし、海に近いために風のない日はまれで、風向きと強さを考えてプレーしなければならず、初心者には手強いコースといえます。

風の影響をうけないために、低いボールを打つことを意識する、もしくはボールが大きく流されることを前提として打つことが重要です。
ボールを高く打ち上げると風の影響を受けやすく、大きく逸れたショットになる可能性があります。

シーサイドコースで気をつけたいのはやはり強風とグリーンの速さです。
また常に吹き続ける風のために芝が乾燥してグリーンが速めになっています。
芝生は水のある方向にむかって伸びる性質があります。

つまり海のある方向に向かって順目になっているため、しっかりと周りやレイアウトを確認してからパッティングしましょう。

山系のコースよりも圧倒的に速いことが多いので、いつもよりも気持ち緩めにパッティングすることをおすすめします。

シーサイドコースには「川奈ホテルゴルフ場」(静岡県)や「大洗ゴルフ倶楽部」(茨城県)、「フェニックスカントリークラブ」(宮崎県)といった名門コースが多く、ロケーションは抜群です。

ゴルファーなら1度はラウンドしてみたいコースです。

各ホールが林でセパレートされた「丘陵コース」

丘陵(きゅうりょう)とは、なだらかな起伏や小山(丘)の続く地形のことである。

地形学では高度や起伏が山より小さく、台地より大きいものを指す。
およそ100万年前から30万年前に生じた。山地よりも小さな規模のもので、日本では概ね海抜300m以下程度のものをいうが、日本国外では1,000m以下のものを指す場合もある。

「丘陵コース」とは平野部のフラットな土地や山麓などの地形を利用して作られた種類のコースです。
地形のアップダウンを活かした起伏に富んだホールが多いのが特徴です。

全体的にアップダウンは少なく、一見やさしそうに見えますが、左右の林にボールを入れると大きなトラブルになります。
各ホールは林でセパレートされ、落ちつきのあるレイアウトのコースが多いのが特徴です。

また、古いコースのグリーンは小さくて砲台(フェアウエーより一段高く盛土されたグリーン)になっているケースが多く、バンカーのアゴの高いアリソンバンカーが配置されています。

打ち上げや打ち下ろしといったホールは余りありませんが、林の上と下とでは風の強さが変わったり、ティグランドとグリーンで風の向きが異なることがあるので、クラブ選択には注意が必要なんです。

日本のゴルフ場の8割近くがこの丘陵となっています。

ボールが曲がりやすい初心者の方は、スコアメイクに苦労するコースです。
初心者には難しい、傾斜地でのショットが要求されがちですが、起伏を利用した戦略的なプレーで、ゴルフの醍醐味を楽しめるコースです。

 

山地に作られた「山岳コース」

丘陵よりもさらにアップダウンがある山地に作られているゴルフコース。

山地の限られた高所の土地を開拓して作られた場合は、フェアウェイ幅が狭いホールがあったり、ヤード数が短いめのホールがあったりします。
かなり激しい傾斜や打ち上げ・打ち下ろしなどアップダウンが激しいコースであるのが特徴。

打ち上げや打ち下ろしが多いので、2打目3打目でグリーンがはっきり見えない中でのショットをすることも多いので、初心者には難しいゴルフコースになっています。
また左右の起伏もあり、あらゆる傾斜からのショット、打ち上げや打ち下ろしの機会も多くなるために非常にダフリやすいので要注意です。
ダイナミックな打ち上げ・打ち下ろしが楽しめます。

山岳コースでのポイントは、傾斜でのショットをどううまく打つか。
基本的に傾斜でのショットはクラブを短く持ち、スタンスは広め、下半身はどっしりと構えてコンパクトなスイングを心がけましょう。

つま先上がりであればボールや左に、つま先下がりであれば、ボールは逆に右方向に飛びやすくなるのでそれを考慮して構えるのがおすすめ。
さらに左足下がりの場合は初心者にとってはもっとも難しい状況になります。

ポイントは、斜面と同じ角度にアドレスを取ること。さらにボールの位置は普段よりも一個分ほど右側に寄せるよう構えて見ましょう。
逆に右足上がりの場合は、すこし飛距離が出にくくなります。

ひとつ上のクラブを選択し、体がしっかりと回転できるよう少し左足を引いてスタンスをとって打って見ましょう。

かなりのアップダウンがあることが特徴となっています。
また左右の起伏もあり、あらゆる傾斜からの、打ち上げや打ち下ろしのショットの機会も多くなります。

 

平地などにある林を切り開いて作った「林間コース」

林間コースは、平野や扇状地などに広がるフラットな地形に林を切り開いて作られた種類のコース。

山岳コースや岳陵コースに比べてアップダウンが少なめなのがこの林間コースの特徴です。

各ホールが高い木々で区切られており、そのような木々に囲まれています。
ボールを曲げてしまうと林の中からの脱出を余儀なくされます。
上空と風の強さが全く違うこともあるので注意が必要です。

林の中にボールが入ってしまうととにかく大問題になります。

ドライバーなどティーショットの正確性が問われます。
林の中に入れると大きなトラブルになることが多く、ティーショットの成否がスコアに大きく左右するゴルフ場です。
そのため、スライスやフックなどでボールが飛んで行ってしまうとロストボールになってしまったり、林の中からの脱出で打数を稼いてしまいます。
さらに杉や松などの高い木々に囲まれていることから、自分が立っているところと木々がない上空の風の強さが異なる場合もあるので注意が必要です。
さらに、ティーイングエリアの風が穏やかでも、上空は強風の場合もあります。
上空に近い木々の揺れ方を確認し、風を読を読んで、あまり高く打ちすぎないようにしましょう。

林間コースでのポイントは、とにかくティーショットで大きく曲げないこと。
打球が曲がってしまうと、林に入ってしまい脱出に何打もかかってしまいます。
そうならないためにも、飛距離よりもまっすぐ飛ばすことを意識してショットしましょう。
ドライバーだと曲がってしまう、なんて方はミスやダメージの少ないアイアンなどを選択するのもありです。
ハザードが少なくやさしいコースも少なくありませんが、距離が長く、難しいハザードがいくつも備わった難易度の高いコースもあります。

 

初心者デビューにピッタリの「河川敷コース」

河川敷コースとは、川沿いに作られたコース。

川沿いに作られた種類のコースで高低差が少なく平らな地形が特徴で、木々に囲まれすぎていることもないですし、比較的広々としているコースが多いため飛距離が出しやすくなっています。

地形の関係でヤード数が短いところもあり、シニアや初心者がプレーするのに向いています。

遮るものが少ないため、強風が吹くとその影響を受けるので、厳しさがぐっと増します。
比較的、リーズナブルな料金設定をしているところも多く、アクセスがしやすい立地にあり、手軽に楽しめるところも多いです。

山系のコースに比べてアップダウンは少なく、平らなコースであることが多いのが特徴です。
逆に遮るものがないため、強風の日はその影響をもろに受けやすいのでその注意も必要です。

この河川敷コースの良いところは比較的都心に近い場所にあったり、価格もリーズナブルな点です。

河川敷コースは、アップダウンは少なく遮るものもあまりないため初心者ゴルファーにもおすすめで、気軽に楽しめるのが河川敷コースのメリットとも言えるでしょう。
つまり、難易度はほかのコースに比べて低めであると言えます。

山系のコースではなかなかできないプレーを、練習でやってみて打ち方など様々なことにチャレンジしてみることをおすすめします。
ぜひ、河川敷コースで思いっきり打って様々なプレーを習得しましょう。

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