パワーの源といわれる「右股関節」を使ったスイングを会得することがとてもゴルフスイングでは重要です。
私も長い間、スイングを構成するうえで「股関節」の動きというのはとても重要になるのが全くきずかずに、右手主導(始動)のゴルフを長くしてきました。
なぜかといいますと、ゴルフスイングに「股間節」を使うなんて、思ったことがなかったからです。
「ゴルフクラブ四条畷」のコンペに参加した時に、80歳のオッちゃんに、ゴルフは「股関節」を使ってゴルフをしたら、わしのように80歳になってもゴルフを楽しむことができるとアドバイスをいただきました。
皆さん、「股関節」を使ってゴルフしていますか・・・?
「股関節」について
股関節はからだの中のもっとも大きな関節で、体重を支えています。
健康な股関節はとても安定していて、ねじったり大きく動かしても、はずれたりせず、痛みなく歩いたりしゃがんだりすることができます。
股関節は、大腿骨(太ももの骨)の上端の丸くなっている骨頭が、骨盤のくぼみ(寛骨臼)にはまり込むようになって関節を形作っています。
立った状態からそのまましゃがみ込んでみてください。
できるだけ頑張ってしゃがみ込みます。
しばらくすると、前側につまったような感覚はありませんか?
これが、股関節です。
股関節が硬くなれば、当然しゃがみ込みは制限されます。
股関節は上半身と下半身とを繋ぐジョイント部分であり、その周辺に体幹の筋肉群があると云う訳です。
股関節と体幹の筋肉群は密接な関係があることになります。
「右の股関節」と周辺の筋肉群に十分な柔軟性があれば、バックスイング時に大きく体を捻ってもスイングの軸が狂わず、かつパワーを貯めておくことが可能になってきます。
同様に「左の股関節」と周辺の筋肉群に柔軟性があれば、インパクトからフォローにかけてのスイングが腰が切れて体重移動をスムーズに行わせることになります。
よく、巷の解説書に出てくる「体重を右に乗せる、左に乗せる」と言うのは、この左右の股関節に体重が乗ることを表現しているのです。
ここに体重がしっかり乗ることでバランスのとれたスイングが可能になります。
逆に言えば、股関節及びその周りの筋肉群が硬い人は、上体を巧く捻ることが出来ず手打ちになり易く、またフォローでは左に乗りきれずに上体が起き上がってしまいます。
乗り切れないまま起き上がると力のないスイングになって結果、全く飛びません。
良い事は一つもないということになりますね。
「股関節」はゴルフのパフォーマンスアップを目指すと同時に、ケガや故障を予防し、一日でも長くゴルフを楽しむことのできる体を作るために「股関節」を知る必要があります。
「股関節」の使い方
ゴルフにおいても、股関節の使い方をマスターしていないと、いくら練習してもうまくはならないと言い切れるほどです。
特にラウンドに出るとボールを打つことに精一杯で、アドレスが正しく作れているかどうかわからないまま,アドレスする方が多いのですよね。
当然、私はその典型です。
ゴルフスイングは下半身の力でするもので、腕力でするスイングではないのですよね。
この下半身の力を、クラブを持つ上半身に伝えるうえでもっとも重要なのが「股関節」の位置です。
見た目にはあまりでませんが、実はスイングをするときに股関節と太ももの大腿骨は大きく回転をしています。
ここが止まってしまうと下半身で生まれた力が上半身にうまく伝わりません。
これをうまく使うには、まずアドレスで股関節を使える状態をつくらなければいけません。
アドレスはゴルフの基本中の基本ですよね。
それが間違っているとスイングプレーンも変わり、おかしなショットも出る。
肩や腰、膝、足がオールスクエアというのが理想だ。
足がスクエアなのに右肩だけ前に出たり、ねじれているのは良くない。
無心で気持ちよく勝手に構えられ、ショットのイメージをパッと描けるアドレスが作れれば最高ですよね。
体重配分はほぼ5対5。
抑えて打ちたいときやコントロールショットのときは左6、右4くらい。
重心は前後から人に押されても崩れない状態がキープされているのが重要です。
バックスイングでは「左の肩甲骨」を「右の股関節」に近づけるようにしましょう、切り返しからダウンスイングにかけては「右の肩甲骨」を「左の股関節」に近づけるように体を動かすイメージをもつのも良いでしょう。
ゴルフスイングでチカラを入れる部位は、腹筋(体幹)、二の腕(上腕)、下半身・股関節となります。
アドレスからテイクバックにかけては脚の内側にチカラを入れて踏ん張ります。
身体がスウェーしないようにしっかりと踏ん張ります。
テイクバックして、トップスイングがつくられたときには、右の股関節に負荷が掛かっているのを感じます。
また、脚の内側にチカラが入っているのを感じることもできます。
「右・股関節」について
ゴルフクラブをトップまで引き上げることで、体がスエーするとしたら、テークバックの仕方が間違っている可能性があります。
バックスイングからトップで「右股関節」に乗せ、今度はそれを「左股関節」に乗せ換える事が、本当の意味での体重移動になります。
一般的にパワーを溜めるのはテークバックの捻転です。
本来正しいテークバックをするためには、「右股関節」の上に軸を置くようにしなければならないのです。
トップでの「右股関節」の折り込みをさらに深くして、右足で地面を強く蹴り、そこで生まれたエネルギーを飛びのパワーに繋げるというスイングです。
ポイントは、右股関節の折り込み。
右股関節の折り込みが深くなればなるほど右足が地面を蹴る力も強くなるわけで、ゴルフではそれを飛びのエネルギーに繋げようということなんです。
アドレスからフィニッシュまでの一連の動きをスムーズにするために、テークバックでのひとつの役割として体重を「右股関節」の上に置くわけです。
テイクバックでは「右脚・右腰・右股関節」に体重を乗せて行くのですが、アドレスでの左尻の位置を動かさないように意識してテイクバックを始めます。
テークバックでは左肩を回転させるのではなく、右腰を後ろに引くようにしましょう。
そうすると、右腰が回転すると、自然に「右股関節」の上に体重が乗っていくからです。
その動作と同時に右肩も後ろに引くことも重要です。
これで回転軸が歪まずに、右足の上に体重移動ができ、当然、捻転もできています。
ちなみに右腰と右肩を後ろに引くと、左肩は自然に回転してきて右肩の対角線上にあります。
右肩がどこまで引けるかは、個々の体の柔らかさによります。
ただ無理に左肩をあごの下に入れなくても、右肩を引くことでグリップは右耳の少し後ろまで引き上げることはできるはずです。
テークバックでクラブを右サイドに引くと、自然に体重は右側に移動してきますよね。
シンプルに右腰を回して「右股関節」の上に軸を置けば、強いダウンスイングができるようになってきます。
ゴルフで安定したショットを打つには、バックスイングで右足動かさずに踏ん張り、「右股関節」に体重を乗せる体の動きを身に付ける必要があります。
特にドライバーでは重要です。
「左・股関節」について
ゴルフスイングにおける左足は、ボールの進行方向に対して前側にある為、ショットの飛距離と方向性を決める「軸」となる重要な役割を担っています。
地面反力を活かしたスウィング中の下半身の動きでアマチュアの方の多くが抵抗を感じるものの1つに、左ひざを伸ばす動きがあります。
というのも、日本の古くからあるスウィングレッスンでは、「左ひざをインパクトまで曲げたままキープしてカベを作りパワーを受け止めろ」と指導されるケースが多いからです。
インパクトゾーンを広げると、自然にミスが減っていきます。
安定性と再現性のあるスイングができると、自然にまっすぐに飛び、飛距離ものびていくのです。
こんなメリットのあるスイングをするには「左股関節を軸にすること」なんです。
テイクバックで右脚・右腰,右股関節に体重は乗るのですが,アドレスでの左尻の位置を動かさないように意識してテイクバックを始めます。
左足の踏み込みは「腰の回転軸を作る」ためであって、「左足に体重移動をする」ためではないという事です。
インパクトで理想形はハンドファーストで、なおかつ左足体重でボールをヒットすることです。
そうすると,前傾姿勢が維持されやすくなり,バックスイングの際に,左尻の位置が固定されるため,左体側の筋肉,左広背筋が目いっぱいに伸ばされ,ダウンスイングで左腰を十分使うことができ,「左脚,左股関節,左腰,左尻」を中心に身体の全体が回転して,左尻を動かさない意識により,スイング中のボールと左尻の距離がアドレスの際のまま維持されやすいため、インパクトでクラブヘッドをアドレスの位置に戻し易く,安心して力強くボールを打つことができるのです。
「右股関節で止めて」、「左股関節で回る」ということです。
バックスイングで、エネルギーをいくら貯める事が出来ても、「左足の軸足」としての安定がなければ、
回転力(ヘッドスピード)を最大限に発揮する事は、出来ません。
ボールをダフらずに正確にとらえるためには「左股関節」に上体を乗せることなんです。
多くの人はダフリやトップが出てミスすると手元でクラブを操作してインパクトを修正しようとします。
でも、これでは手打ちになって余計にダフリやトップが出てしまう傾向が強くなります。
手元で合わせに行くことによりダフリとトップの繰り返しという悪循環に陥ってしまいます。
左の壁を作り、体重移動をスムーズに行うポイントは、左足を少し内股にして拇指球(ぼしきゅう)で踏ん張る事が重要です。